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2018-05-11
雨漏りはなぜするのか
雨漏りの原因・発生要因
雨漏りとは雨水が建物の内部へ意図しない場所から侵入することを言いますが、一言で雨漏りと言っても、実に様々な原因によって引き起こされます。
また、老朽化した建物だけではなく、比較的に築年数の新しい建物でも雨漏りが発生する事も珍しくはありません。
・既存建物の経年変化による老朽化及び劣化
・外的要因(地震発生・地盤沈下・その他)
・意匠デザイン優先で雨漏りに対する配慮が不十分な設計および構造。
・設計時・新築時の想定をこえた局地的豪雨や大型台風などの気候変動
・新築時の手抜き工事による不具合や欠陥。
・建物の維持管理ができていない。(チェック不足やメンテナンス不足。)
なぜ雨漏りが止まらないのか
・雨漏りの仕組みを充分に認識していない業者に工事を依頼してしまった
・工事を手掛ける際、建物全体の状況を充分に把握しないで工事を行ってしまった
・雨漏り原因を究明せずに、安易な防水工事や修理を行ってしまった
何度も修理をしたのにまた雨漏りする
この様な経験をされた方もいらっしゃるのではないしょうか。
ではなぜ雨漏りが止まらないのか? 答えは簡単です。それは雨漏りの原因箇所が特定できてないからです。
また、雨漏りの侵入口が1ヵ所だと思われていたが、実際は複数だったなどの場合もあります。
確実に雨漏りを止めるには、原因箇所をしっかり特定することが重要になってきます。
雨漏りの原因によって、様々な補修方法が考えられます。
思い込みによる「たぶんここが原因だろう」では、確実な補修をする事は不可能です。思い込みなどによる見当違いの補修や、簡易的なシリコンシーリング材の充填などでは雨漏りは再発してしまいます。
雨漏りの二次被害
気付かないほどのわずかな雨漏りで、木材やコンクリートや鉄骨などの建材は劣化します。
長期の雨漏りによって建物の寿命が縮まるだけではなく、木材が腐朽しシロアリが住みついてしまうことや、カビの発生によりアレルギーなどの健康被害を受けるなど、雨漏りの二次被害が心配されます。
雨漏りと木材の腐朽は深い関係にあると言えます。
空気中に漂う木材を腐朽させる能力のある菌(木材腐朽菌)の胞子が、含水率の高い木材にて発芽し腐朽が始まるのです。
一方で乾燥状態にある木材では菌類による劣化がほとんど生じません。また、木材が腐朽をはじめるとシロアリを誘引する物質が生産される事が知られています。
当たり前の事ですが、建物も人間の身体と同じように早期発見・早期治療が最善の老化防止策です。
雨漏りにおいても発見・対処が早いほど、被害や補修費用も少なく済みます。
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