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2018-07-27

住宅外壁のひび割れにも種類がある!?

住宅の外壁部分に起こるひび割れにはどのようなものがあるのでしょうか?

外壁表面のクラックには、塗られている塗料が経年劣化を起こすことで発生するヘアークラック、モルタルが乾燥する際の伸縮によって起こる乾燥クラック、施工タイミングがずれることで起こる縁切れクラックがあります。

また、住宅や地盤の歪みによって発生するものに構造クラックというものもあり、他のひび割れと違い進行しやすく建物を傷めやすいため、特に注意が必要となっています。

サイディングの場合は、窯業系サイディングならボードのひび割れが、金属系なら目地部分に施行されたコーキング剤の劣化による割れが起こることがあります。

外壁部分にひび割れを見つけた際には、まずひび割れが何処まで進行しているか、ひび割れの幅はどれぐらいかなどの確認を行い、大きなひび割れの場合はすぐに対応するようにしましょう。

 

原因別のひび割れの対処方法

塗膜の劣化によって発生するヘアークラックについては、塗膜部分のみをリフォームするだけで対処できるため、外壁の再塗装を行えば問題ありません。

 

ヘアークラックだけの場合は緊急性も低く、急いで補修を行う必要もありませんので、見つけたら外壁塗装の時期だと考えると良いでしょう。

 

乾燥クラックおよび縁切れクラックについては、施工時の問題や建材の特性が原因のため、経年でひび割れが拡大することはほとんどありません。

対処方法としては、クラックの幅が1mm以下の場合、ひび割れ部分にシーリング剤を擦り込んだ後に弾性塗料で仕上げ、1mm以上の場合はエポキシ系充填剤を用いてひび割れを埋めてから弾性塗料で仕上げを行います。

 

構造クラックについては、建物の歪みが原因のため、放置しているとひび割れが進行し、雨漏り等によって躯体の劣化が進行してしまうので注意が必要となります。

地震等の短期的な原因でクラックが発生している場合は、ダイヤモンドカッター等でひび割れ周囲を削り、シーリング剤を充填して補修を行います。

地盤の変化、建物の歪みなどの経年劣化によって構造クラックが起こっている場合は、基礎部分をジャッキアップするなどの方法で建物の歪みを取ってからクラックを補修しなければなりません。

もし歪みを除去せずにクラックを補修しても、将来的にはまたひび割れが起こるため、根本的な解決にはならないのです。

 

サイディングボードの割れや目地のひび割れについては、サイディングボードの張替え、または重ね張りで対処します。

目地のひび割れについては目地部分のコーキング剤を除去し、新しいコーキング剤を充填して対処するのが一般的です。

 

窯業系サイディングの割れについては、ひび割れの大きさによっては塗装によって対処する事も出来ますが、将来的な安全性を考えるなら張替えか重ね張りで対処した方が良いでしょう。

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